K子の旅ログ

田舎OL・K子のぬるめなブラブラ海外旅行記たまに国内旅行記。小さい写真はクリックすると大きくなるよ!たまにフィクションを含みます(逃げ口上)。2017年8月現在移行作業中(いつ終わるんだ……)。なのでたまにリンクとか変なとこあるかもしれません。

それではまたね、香港。

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R0019058.JPGそんなワケで余韻に浸るまもなくバタバタっと搭乗。
14時台の便ですが、時差もあるので羽田に着く頃には立派に夜です。帰って寝るだけなのでワインをいただいて映画でも見ようかな~と思ったんだけど、さほど心に響く映画もなかったので、ドキュメンタリーのところを見てたら、全日空のオリジナルプログラムで「日中友好に架ける橋」みたいな?あータイトル忘れちゃった。まあ日中関係の歩みと全日空の中国便運営を絡めてまとめたようなのがあったのでそれを見ることに。なんかプ●ジェクトX風にまとめられてまして。
オープニングだけで泣きそうになった……。
いかん、相当酔いがまわっとる。天安門事件のときのエピソードで、現地がどうなってんのか分かんない!でも全日空のカウンターに来たお客様は全員必ず日本に送り届ける!そんな使命を背負って現地へ……みたいな。今持ち合わせがないと言うお客にお金は後でもいいとにかく乗ってくださいとか。そしてその後、未払いは一件もなかったとか。そういうのが既にオープニングでちょこちょこ触りだけ出てきてですな。それだけでツボに入る。
その後、ガイアの夜明けでも涙ぐみました。ガイアの夜明けでどうやって泣く!?

機内食はメモによると、スモークサーモンサラダ・海老マリネ・ローストビーフ・ポークシチュー(なんか得体の知れないヌードル付き)・パン・お菓子。昨日しこたま食ったぜスモークサーモン……と思いつついただきました。夕食代わりにするつもりだったのでおいしく完食。
途中でウトウトしてよりによってよだれたらしかけてヒヤっとして目が覚めた瞬間、隣の若者に「すみません、お手洗いへ……」。
おまえ見てただろ!今の見てただろ!!記憶から消去しろ!!
私が寝ちゃったので起きるの待ってたんだろうと……死ぬほど恥ずかしい……。
まあともかく飛行機は無事、羽田へ到着し滞りなく帰国できました。

まあ何というか、観光しておいしいもの食べて買い物しただけなんですけど、それでも思ったのは「香港は香港」って事かなあ。
行く前に中国とは違うだろーから行っても大丈夫とか自分で言ってたんですけど思った以上に。政治的には中国寄りの動きが強くなって来てるとかも聞きますが、それはそれとして、少なくとももう中国に返還されて10年以上が経とうというのにやはり、「中国ではなく香港は香港」「香港も中国」と言う精神論の違いみたいなのがあって、いずれの立場にしても「香港が中国である」事が当たり前でないからそういう事が起こりえるんだろうと。
私がMTRのホームで見た「香港スピリット」とやら啓発映像も、別に中国を引き合いに出してるとかじゃないんだけど、「香港人だから」こうしようって言う感じがすごくあったんですよね。
んー、あと、私は生粋の香港人ですと言ってたガイドさんのこととか。「香港人であること」を誇りに思っているからそういう言い方をするんだろうなと。それから駐在妻さんからきいた話でもやっぱり全然実際問題仕事するのに香港と本土とじゃ違うらしいし。

私は本当は、中国に返還される前の香港へ行ってみたかったのです。
私らがコドモの頃ってバブル景気の時代で、海外旅行するオトナのイメージというのはメディアとかでいろいろ植え付けられていたワケだけれども、その代表的な旅行先が香港でした。(そういやいつの間に香港よりも韓国がメジャーになったのだろう?)
それから、あの建物スレスレを飛ぶ飛行機のイメージ、スラムとしての九龍城のイメージ。もちろん一介の旅行者が近づけるような場所ではないのはコドモでも分かっちゃいたのですが、あの混沌として退廃的な印象は若い私に非常に響きました。
政治的な事とか全然分かんなかったけど、テレビや何かで「香港が中国に返還される」と大騒ぎしていて、漠然と「香港が変わってしまう?」と感じて、ああその前に行っておきたかったなあと思ったのでした。
でも、それから十五年経って、実際行ってみると変わったところも含めてやっぱり「香港は香港」と言う空気がありました。
中国はもしかして香港を返して貰うときにはもっと経済開放とか進めて本土も香港並みになって違和感なく同化できるとか思ってたのかな。どうなんだろう。
他の街でも変わってはゆくのだろうけれど、香港はいろいろ背景考えるとちょっとしたキッカケでガラリと変わってある日突然それまでの面影がなくなってしまうような街に思えて、なんだか目が離せないなあと。

まあそういうの抜きにしてもおいしいし買い物楽しいしまた行きたいですけどね。あー、当初の予定「乗り倒し食い倒し」も特に「食い倒し」の方がちょっと物足りない結果になっちゃったしな。そんなところで香港旅行記はお開きでございます。いつかまたね、香港。
…………長かった!

※この後、おまけのプチ東京滞在記もありますよ。