K子の旅ログ

田舎OL・K子のぬるめなブラブラ海外旅行記たまに国内旅行記。小さい写真はクリックすると大きくなるよ!たまにフィクションを含みます(逃げ口上)。2017年8月現在移行作業中(いつ終わるんだ……)。なのでたまにリンクとか変なとこあるかもしれません。

聖ニコラス教会、そしてトームペアの丘を登る

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さて聖ニコラス教会です。遠目で見ると地味な感じでしたが、近くで見るとなんとかわいらしい。窓のくぼみにはお花のモチーフまであります。色も何だかかわいらしい。
今知りましたが、この教会は第二次世界大戦で倒壊して1980年に再建された建物らしいです。……そうか、中にあったなんかボロっちい建築パーツみたいな展示は残ったオリジナルの一部だったのか。(今更。)
英語の説明はあったり無かったりするので、その上英語も大してよく理解できないので、まあこんなアバウトな感じでいつも見ています。勿体ないね。でもいいんだ、わたしは満足してるから。

入口入って地下に降りると立派なクロークやらチケットカウンターやら売店やらありました。
お手洗いも広くて非常にきれいなので立ち寄るに良い場所でした。
展示と言うか、見学スペースは再度上に上がります。

目玉の絵画の他にも祭壇画がたくさんありますので、ゆっくり見ると結構時間取りそうです。わたしは疲れるのでこのあたりはさらさらーっと。
ここの大きな部屋では奥の正面の絵がメインっぽい感じです。(写真左側の明るくなってる絵)
鎧を着た女の人が闘っていて、その後なんか捕まって引き回されて、最終的に首を切られると言う楽しくない感じのストーリーでした。他も全体的に楽しく無さそうなモチーフが多いような気がしましたが。
ここの教会では夜オルガンコンサートをやっているとのことで、機会があれば聴きたいなあと思っていたのですが、夜のリハーサルかぽつぽついた観光客へのサービスか、唐突に短い曲が数曲ですが演奏が始まったため、それで満足したわたしです。いかにも奏者っぽい中年の女性がいました。
この写真に映っていない後ろの上の方にオルガンがあります。

こちらが目玉扱いのバーント・ノトケの「死の舞踏」です。明るくしてあって椅子まであってゆっくりご覧くださいというわけですな。部屋の中には他にも小さな祭壇画が幾つかありました。
死の舞踏とは「死の恐怖を前にして半狂乱に踊り狂う人々」と言う14世紀のフランス詩を題材として割と流行ったモチーフらしいです。バーント・ノトケも幾つか描いてるらしいですが、残っている絵がこれだけなので、そう言う意味でも貴重なようです。さっきの精霊教会のきれいな時計もこの人の手によるものだったような。
尊きも賤しきも富める者も貧しき者も死の前では皆平等……と言ったところでしょうか。王様も女王様も偉いお坊様もみんな骸骨になって虚しく踊っていると言う、まあ著しく楽しくはない絵です。
題材と絵の大きさとそして目玉と言うだけあって、なかなかの迫力です。
  
が、家で飾って眺めたい類の絵ではないのですが、何故か後で売店で横長になった全景のカードを買ってしまいました。こんな絵を見ましたよ記念と言うことで……。なおフラッシュ炊かなきゃ写真は撮り放題です。わたしが個人的に絵の写真を撮ってもな……と言うワケで、絵の大きな写真がないだけです。
しかし、ここでは絵の他になんだか床の模様も気になります。

これ。さっきまでの大きな部屋の床はただの石だった筈です。
いろんな文字や数字や記号、マークのようなものが並んでいます。なんだろねと床を眺めながらウロウロしていたら、壁にこんなものがあり、これも見学のポイントだったようです。

図に番号が振ってあって、下に解説があります。
16-18世紀くらいのもののようですが……オリジナル?レプリカ?オリジナルなら踏み放題ってそれはすごいなと思うのですが、解説を見てもよく分からず。でもなんか好きですね。
ゲームのダンジョンだったら順番に踏むと何かが起こりそうです。

取り敢えずどこかにワープしてしまうこともなく30分ほどで見学終了。
最初からなかなか見応えのある場所でした。建物が再建だから別に古いものとかじゃないんでしょうが、シャンデリアなんかもちょいちょいかわいかったです。

次は取り敢えず、タリン旧市街に来たからにはトームペアの丘を登るべく上を目指すことにします。

ところどころ街角にはこんなかわいい道案内表示がありました。上の方なので見逃しそうでしたが。
うーん坂ですね。
今日は歩くって決めたじゃない!がんばろう?!自分を鼓舞しつつ。
近かったので、リュヒケ・ヤルク(短い足)通りと呼ばれる急な細い道を上っていきます。トームペアと下の町を隔てる道は他に大きな通りのピック・ヤルク(長い足)通りがあります。

勾配が急なので階段もある、すてきな雰囲気の通りです。ギター弾きのおじさんがひとり。
両脇はお店なんかもありましたが、まだ開いてない時間なのか、そもそもこの時期はやっていないのか、開いてるけどお客さんがいないだけなのか、よく分からない感じでした。

その中に一軒だけ分かり易く開いているお店があったので冷やかして買いました。オリジナルのペイントの陶器を扱っているお店でした。なんかこのヘチョい感じが気に入ってしまいまして……ベースの陶器そのものは言っちゃ悪いけど安物感満載です。
この生き物は……シカでいいのですか?

階段の終わり、小さな門をくぐって広場に出たら結構上がってきたのが分かりました。写真撮ったり店入ったりダラダラしてたので30分くらいかけていますが、まっすぐ歩けば大した時間はかからなさそうです。