エルミタージュ美術館へ行こう!・その2
はい、そんなワケで見学開始です。頼りはフロアガイドと音声ガイド用の簡易な地図です。
入って最初の部屋はさっきの吹き抜けに比べればへえほーん?くらいだったのですが……
はい玉座いただきましたー!
ロシア皇帝の玉座ですってよ!小さな部屋ですがなんつー贅沢さ!
ドーム状の天井部分の飾りの細かいこと!ピョートル大帝の間、小玉座の間と言うそうな。
はい金ピカピーン!
ああもうなんか目眩が……これは紋章の間だったかな?
なお、部屋数が多くわたしの記憶力も乏しいため、ここから先、部屋の名前などは真っ赤な嘘かもしれないのでご注意ください。回った順番とガイドブックの見取り図を見比べて、多分そう?って名前を書いています。
しかしもうなんですか……入り口早々で立ち止まってしまいそうなすごさです。
ド金ピカピンなのに嫌らしくないしさ……。しかし進まなければ。
この横長の部屋の後ろには確か軍人さんの肖像画ばかりがあった小部屋があったような気がします。でも写真撮ってないので記憶があやふや。
ハイ玉座もういっちょー!(でもボケてるー!)
ここだけ見たらさっきの玉座の方がすごくね?って思うじゃん?でもね……
これでもかと双頭の鷲!!
ここがたぶん聖ゲオルギーの間、大玉座の間です。ここで外国の使節なんかがロシア皇帝と謁見したそうな。天井の柄と床の柄が基本一致してるんですが、ロシア帝国の紋章(双頭の鷲)だけは天井にしかありません。恐れ多くも皇帝のシンボルを踏みつけになどできないからだそうです。
この勢いで続けられたらなんかいろんな感情メーターが振り切れてしまいそうです。
待って……なんかそんな大仰な名前のついてない部屋の壁とか廊下の天井とかまでもうなんかすごいんですけど……。床に至ってはぜんぶこんな調子なんですけど……。
世界の富がここに集中してるんですか?そうなんですか?
廊下の写真を見ていただくとお分かりかと思いますが、部屋だけどーんと見世物にしているところ以外にはこうして細々といろんなものが展示されているのですが、そこを見ている余裕がもうありません。足を進めなければ、野宿(?)しながらじゃないと回れなくなります。
そしてそして……
わたし死ぬときここで死ぬ!!!!
パヴィリオンの間です。ここは間違いなくパヴィリオンの間です。
エルミタージュ宮殿通してここがいちばんいちばん気に入りました。溜息しか出ない美しさ。
こういうのって見るタイミングもあると思うんだけど、白を基調とした繊細な部屋に自然光がいっぱいに入ってそれはもう本当に本当にきれいだったのです。
残念ながらわたしの写真の腕ではその光の魅力は伝わらんがなァ!!
白とゴールドの配色がそりゃあもう乙女チックで。
ここの主人は主にエカテリーナ2世だったわけですが、やっぱり時と立場が違えど「女子の可愛いもの好き」にはそれを超える何かがあるんでね?と思ってしまいます。
もう溜息しか出ない(二度目)。ここにある「孔雀の時計」が大人気なのですがわたしがこの部屋でいちばん好きだったのは、やはり最初の写真のモザイクの床とシャンデリアの眺めでした。
エキゾチックなモザイク画ですわん……。
本当にねえ、部屋に入る太陽の光ときらめくシャンデリア、床に映る影も含めてすべてがすごく気に入ったですよ……ああロシアまで来てホントよかった。
じんわりと感動をかみしめたそのとき……音もなくしかし素早くヤツらはやってきました。
…………どうしよう、腹イタイ。