K子の旅ログ

田舎OL・K子のぬるめなブラブラ海外旅行記たまに国内旅行記。小さい写真はクリックすると大きくなるよ!たまにフィクションを含みます(逃げ口上)。2017年8月現在移行作業中(いつ終わるんだ……)。なのでたまにリンクとか変なとこあるかもしれません。

ユーリエフ修道院と裏の川っぺり

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ユーリエフ修道院は地味めなスポットですが、世界遺産にもなっています。

緑の芝と、青い屋根・白い壁の建物がきれいです。のどかな感じ。
と言うかあんなに駐車場に車が停まっていたのにほとんどひとがいません。
ただ外国人っぽい観光客は数人見掛けました。博物館とは対照的ですね。まあ考えたら規模としては大きくもない教会なので、ロシア人には珍しくもなんともないのかな。
でも木造建築博物館に外国人が少ないのは納得いかないな〜。すごくいいからみんな行くといいよ!
ここは聖堂のフレスコ画がちょっとしたもので、中に入って見ることができます。
殆どは復元らしいですが、もとが1030年に作られたそうなのでそんなもんかと。
これがわたしにとって初のロシア正教会になるわけで(*)、ワクワクしながら足を踏み入れます。

すげえ!!
壁中所狭しと描かれた絵に圧倒されます。やはり美術館で見るのとは違う。
印象としては密教曼荼羅を見たときの感覚に似ています。
聖人がいっぱい。仏様がいっぱい。薄暗い屋内で見ることを前提にした鮮やかな色彩も、それが経年と共に褪色した感じも似ている。
否が応にも神秘を感じようというものです。

ロシアの人々が熱心にお祈りする姿もありました。
やはり教会に入るときは皆様髪をスカーフで覆うようです。(*)
修復の途中である事も見受けられました。わたしが訪れたときには建物の入口側があまりまだ修復されていなくて、ボロボロになった薄い絵が少し見えたのであれが古いものなのかなと。

少しずつで良いのできれいに修復されると良いなと思います。
外でまた少し写真を撮ったり。

しかしわたし肝心のさっきの聖堂の外観は撮っていません。後で気付いた。

帰りにテクテク門を出ると、駐車場から教会の入口を通り越してキャッキャウフフと歩いていくご家族やカップルがものすごくたくさんいることに気付きました。

みなさん漏れなくものすごく大荷物です。
はちきれんばかりのスーパーの袋、それにバスケットやレジャーシートなどなど。
つられて何かな何かなとついていってみると、ちょっとした林を抜けて水辺に出ました。

イリメニ湖ヴォルホフ川?どちらか分からないけれどもいい景色です。(*)
ロシアでっかい!水面に映る空と雲。
もうホントここまできてよかったよ〜。なんだよこの景色〜。
そしてロシアの皆様はここで何をしているのかと言うと、バーベキューをしたりお弁当を広げたり、釣り糸を垂れたりしているのでした。わたしはひとつ豆知識を得ました。

ロシアの皆様は、気温が5度を上回るとピクニックをする。

イヤね!見た目はね!気分はね!春っぽいの!でも気温5度前後なの!!
ものすご寒いですよ!?(西国育ち)
昔、ニュースで寒さが戻って北海道は吹雪です先週は10度まで上がったのにねって言う話題で、街頭インタビューを受けていたおねいさんが「もう春物のコート出してたのに困りますね〜」って言ってて、10度で春物着るのか道民は!!と驚いたものですが(やはりわたしにとって10度は真冬の範疇)、ロシアの皆様は5度でピクニックですよ。
北国のみなさまはたくましいですね。
単純に寒さに耐性があるだけでなく、長く厳しい冬があけての春を喜ぶのと短い春を楽しもうと言う気持ちが大きいのかもしれませんね。なんだかそういうのはいいなと思います。
まあサウナとかウォッカとか、冬篭りには冬篭りの楽しみもありそうですが。
ピクニックしているご家族に記念写真のシャッターを頼んだりして、何となく楽しい気分をお裾分けしてもらって足取りも軽く戻ります。

駐車場にはまたしても結婚式の一団がいました。土曜日だし、天気も良くて(ロシアの人的には)あたたかくなってきた今日は結婚式にも絶好の日だったんでしょうね。
ああなんだか、景色はいいし、みんな楽しそうだし、幸せいっぱい。
ここでもしみじみとロシア来てよかったなあと思いました。

さて問題はここからどうやって中心部に帰るかなんですよね。
普通に考えたら逆方向のバスに乗ればいいんじゃない?って思うじゃないですか。木造建築博物館のところもこのユーリエフ修道院のところも、逆方向にバス停ないんですけど。(*)

*タリンのアレクサンドルネフスキー教会はちょうどミサの真っ最中で、観光客禁止ってワケでもなかったけどなんとなく入りづらくてやめた。後でGoogle画像検索して入らなかったことを後悔しました。(エストニア旅行記

*だから、主にイスラム教徒が有名だけど、女性が髪や頭をスカーフで覆う文化って今では宗教的な意味合いが強いけれども、もともとは地域的な文化だったんじゃないかと思う今日この頃です。

*あとで写真に撮った入り口の案内図を見ると、ちょうどヴォルホフ川になったばかりのところで視界にイリメニ湖も入っている微妙なところだと分かりました。

*地球の歩き方って、概ね「往き方」は書いてあるけど「帰り方」は書いてないですよね。人生後ろを振り返るなと言う方針でしょうか。