K子の旅ログ

田舎OL・K子のぬるめなブラブラ海外旅行記たまに国内旅行記。小さい写真はクリックすると大きくなるよ!たまにフィクションを含みます(逃げ口上)。2017年8月現在移行作業中(いつ終わるんだ……)。なのでたまにリンクとか変なとこあるかもしれません。

帰国します・前編

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ホテルのおねえさんたちに素敵な笑顔で送り出されて、空港に向かいます。

送りの車も快適な立派な車でした。
運転手さんがスマホで渋滞情報チェックしながら進んでくれるのはいいのですが、完全にスマホ見ながら片手で運転してくれるのはかなり怖かったです。
空港までは約30分程度の道のりです。そしてこの30分のドライブを皮切りに、

ダイナミック出勤開始です。

説明しよう!ダイナミック出勤とは!!
旅先から24時間以上かけて帰国しそのまま出社する過酷な出勤の途だ!!
今回は、まず28日14:30サンクト市内から約30分かけてプルコヴォ空港へ、約90分の待機の後、17:10発EK176便にて約5時間かけてドバイへ、明けて29日現地時刻00:15分ドバイ到着、ドバイにて約7時間待機後、8:00発EK312便にて羽田へ、フライト時間は約10時間、羽田到着は22:45となる。
既に松山への交通手段はない時間のため羽田にて1泊を余儀なくされる。
明けて30日NH585便にて9:35分に羽田を出発、11:05に松山へ到着しそのまま12時出勤(21時退勤)の勤務に臨むのである!
フライト時間約16.5時間、待機含む総合計約36時間に及ぶ出勤となる!!

……書いてるだけで嫌になってきました。(なお二度ととやらないと誓った。
2013年にチェコへ行ったときにも30時間くらいかけて帰国して、どうしても片付けないといけない仕事があってしかし公式には出勤していないことにして、そのままちゃっと寄ってその仕事だけして家に帰ったことはあったんですけどもね……。

外は雨が降って来たようです。

名残惜しく車窓から写真を撮ってみたり。
滞在中は概ね天候に恵まれてよかったです。雨ばかりだったらまたロシアの印象も違ったことでしょう。寒い国の人の春への想いが見て取れたことは本当によかったと思います。

行きはまだかなまだかなと思ったのですが、帰りはあっという間に空港に着いてしまいました。
ここで運転手さんにチップを渡して写真を撮ってもらうつもりだったのですが、いい笑顔で握手を求められてそのまま別れる流れとなり、チップ用にとっておいた50ルーブル紙幣はコートのポケットで虚しく出番を失ってしまいました。

到着フロアに比べてかなり明るくてきれいな出発フロア。
そこまで大きくなくて移動しやすい感じ。
滞りなくチェックインできましたが、コートに50ルーブル紙幣を入れたままスーツケースに突っ込んでしまいました。あっちゃー……次ロシアなんていつ行くか分かんないのに……(*)。

で、保安検査を経て出国手続きです。

滞在登録が1日足りていない出国手続きです。

とか言いながら、出国審査場一歩手前くらいで、あっ記念に出国カード撮っとこう!とか思いついてカメラを取り出す緊張感のないわたくし。

無事出国できました!
特に滞在登録証明の提示などは求められず、普通にパスポートをめくってハンコを押して出国カードを回収して終了って感じでホッ。ここからすると、やはり「一箇所に一週間以上滞在しない場合は滞在登録は必要ない」ってのが真なのか?と思いますが、でもそれなら短期で移動する人は全日滞在登録なくても大丈夫なのかって言うとなんかそれは不味いのでは?と言う気も……。
1泊でも普通は滞在登録するみたいだし。
滞在登録証明出さなかったホテルでもフロントの人に「大丈夫なの?」ってきかれたしな〜。
取り敢えずわたしから言えることは「滞在登録はしなくても大丈夫かもしれないけどするに越したことはないが、取り敢えず1日分滞在登録してなくても特に咎められなかった」と言うことのみです。それもそもそも出国審査のときに滞在登録をすべて照会していてその結果オッケーだったのか、特に不審な点がなければ照会はしておらず故に見つからなかったのでセーフだったのかは分からないですし。
うーん、謎が深まるロシアのビザシステム。

制限エリアの免税店はそこそこ賑やかで化粧品やお酒なんかはひととおりある感じでした。
ひとつだけロシアのお土産を扱っているお店があって、ルーブル余ってたのでついつい追加でマト子ちゃんと、去年エストニア琥珀は買ったし、ロシア領で取れたと言うだけで同じバルトの琥珀なのにまた琥珀を買ってしまいました。(結局余ったルーブルでは足らずカードも使う。

しかしマト子ちゃんは思っきしハズレでした。
2個目からもうやる気ないだろ!てかこの大きさでたった3個か!!
3個目には開きそうな切り込みがあるのにどうがんばっても開きませんでした。
18ユーロくらいしたのにひどい〜!ハイ、開けて確認せずに買いました。
いちばん上はかわいかったのに……!マトリョーシカは買う前にすべて開けるべし!!

ゲートには1時間前に到着しました。もう飛行機は着いてますね。
と言うか、わたしが来るとき使ったのと同じ便がそのまま折り返すんだと思いますけど。

少し写真を撮ってあとはぼんやりして省エネ体制です。帰ったら即仕事だから!

飛行機は定刻に離陸、一路ドバイを目指します。
機内は満席に近くわたしは最後尾の窓側島の通路側だったのですが、隣には割とゴッツイロシア人青年が乗っていました。なんかめんどい気配が若干したので本を取り出して読むふりをすることにしましたがこれが災いし、わたしがしている珊瑚玉のブレスレットが青年の目に留まってしまいました。自分のしている妙な梵字の入った菩提樹っぽい玉のブレスレットとわたしのブレスレットを交互に指差しつつ

ユーは日本人かブッディストか

とか言い出したので、あっなんかめんどい人だと確信しました。(失礼)
あーじゃすとあくせさりーですよ〜的なことを答えましたが、青年は自分の憧れる仏教の国から来た日本人を前に話したくて話したくて仕方がないらしく、これからドバイそしてバンコクを経て日本と同じ仏教の国・ミャンマーへ行くとか饒舌に語り出してしまいました。
ミャンマーは2回目だか3回目だそうです。へぇ〜。(すごく気の無い返事。)
ミャンマーに行ったことはあるかと尋ねられたので、数年前に行きましたよヤンゴンバガンだけですけどねつったら、そうかミャンマーはすごくいいところだよねとか言うので同意しましたが、何日滞在したのときかれて4日間と答えると、信じられないとか言われたのは軽く余計なお世話だと思いました。彼はこれから2週間ミャンマーでバカンスだそうです。
ひとしきり話した後、やったら甘ったるい匂いのする白っぽいチョコレートをひとかけ割ってくれました。いただいたので食べるべきかと食べてみたら、脳が痺れるくらい甘かったです。
おいしいかときかれたので、甘過ぎるだけで不味くはなかったのでおいしいよありがとうと伝えるとそうかそうかともうひとかけくれました。
この流れで3回目くらいで申し訳ないけど断りました。
青年はやたらにワインを飲みまくり、そしてトイレが近くなりやたらと何度も席を立ちました。

おまえなんで通路側取らなかったんだよ!

最後は着陸態勢に入るまでずっと席を立ったままでした。
(ギャレーでCAさんと話し込んでいた模様。)

機内食はビーフストロガノフとチキンパスタのチョイスで、最後にロシア飯〜と浮かれていたのですが、最後尾のわたしに選択権はありませんでした。

ちきんぱすた……まあまあのお味でした。
体力温存のために機内でも眠る気満々だったのですが、愉快なロシア人青年のおかげでほぼ眠らず5時間を過ごし定刻より早めにドバイへ到着。

トランジット7時間ですが、流石に深夜では何もできませんので空港で時間を潰します。

移動中にアラブっぽい雑貨などを扱っているお店を発見してついつい入ってしまい、ついついロバの置物など買ってしまいました。85ディルハム(=約2,800円)もしちゃったので迷ったのですが、買わずに後悔するよりは買って後悔を合言葉にしておりますので買いました。
しかし、空港のお土産屋さんでこんなにカワイイ雑貨があるとはもしかしてドバイすてきなところ……?とちょっとドバイに興味が出てきました。

まだ電光掲示には明日の飛行機のゲートは表示されていません。
しっかーし!
空港WiFiに接続すれば自分の便のゲートが分かるんだもんねー!
相変わらず遅くて使えないWiFiでしたがこれはたいへん素晴らしいと思います。WiFiの接続認証にチケット番号などが必要になるのですが、そこで判断して情報提供してくれるようです。
ゲートに向かいながら、有料のラウンジなどもチェックしてみましたが明らかに受付にまで人があふれており、どう考えても落ち着けなさそうだったので早々にあきらめました。
C36ゲートを確認したところ、しばらく使われないゲートのようであたりは閑散として落ち着いた雰囲気だったので、ここで朝まで休むことにしました。ベンチは手すりがあるタイプで寝転がることができませんでしたが、電源が近くにありました。しかしですよ……


…………寒い…………!!

寒い!冷房効きすぎ!!てかそれ行きに分かってたよね!?
なんでわたしはコートをスーツケースに入れてしまったんでしょうか!バカだからですね!!
寒いので行きと同じ高いカプチーノ(23ディルハム)を買ってきました。寒い……。
かろうじてスーツケースに入れなかった大判のストールを広げてくるまり震えながら空港の夜を過ごすのでした……。

*翌年2016年4月、今度はウラジオストクハバロフスクへまんまと行き、50ルーブル紙幣は無事使用できました。