独断と偏見に満ちたミャンマー事情②
写真はヤンゴンの街角。割と活気あります。そういや今日テレビでヤンゴン市内が映ったのですが、母が「あら都会なのね～」。私も行くまでどんな田舎か思いましたけど都会ですよ……。この写真はちょっと車通りとか少ないところです。道とかはあんまりよくない感じもするけど。
そんなワケで、独断と偏見に満ちたミャンマー事情第二弾！2011年6月現在のいち旅行者の話として、お遊び程度にご覧いただければ。
ガイドさんからいろいろ聞いたんだけど、なにぶんハードスケジュール過ぎてグロッキーで、きちんと日記メモまとめられていないのでもう思い出したりした順に書きますので、バランス悪い配置になること請け合い！！今回、思い出したのは、
・ミャンマーの最新（？）美容事情
・あなたの着ている服は結構な割合でメイドインミャンマーかもしれない
・ミャンマーは女性社会！？
・お茶目すぎる軍事政権
・日本車ラヴ☆
・貯金とか財テク話
などなど、結構盛りだくさんで。興味がございましたら「つづき」からどうぞ～。
ミャンマーの方々えらいこと睫毛長いんですよ。つけまつげ要らず！！
いいなーいいなー日本ではわざわざまつげエクステとか言ってまつげに人工まつげを結びつけて延長するんすよ！って説明したら、
「あーそれ最近ミャンマーでもあります！ヤンゴンとかでやってるところあります！！」
稼ぎのいいOLさんとかの間で注目されはじめているそうです。
……ちょっと奥さん、ミャンマーに対するイメージ変わりません！？
<あなたの着ている洋服はメイドインミャンマーかもしれない>
ボージョーアウンサンマーケットの外周で、やたらと夏物っぽい子供服やらパジャマみたいな服をびっしりぶらさげている一角がありました。しかも日本で見かけるくらいのクオリティの。
ねえねえアレなんなんすか安いんすかて尋ねたら、ヤンゴン近郊には中国や韓国の会社の縫製工場がそれはもうたくさんあるんだそうです。
その工場から出てくるB級品だそう。なので安いんですって。
「でも、一応、ああいうのは中国や韓国から輸入してきた事になっていマス。」
…………どういうことだ？？
もう少し詳しく話を聞くと、中国や韓国の会社がヤンゴン近郊の縫製工場で作った製品にはメイドインチャイナやメイドインコリアのタグが付くそうです。なので手続き上、一度、中国や韓国に納品してもういっかい輸入した事になっていると。
何故そんなまわりくどいことになっているかはガイドさん分かんないって言ってましたけど、経済制裁とかが関係してんじゃね？メイドインミャンマーだとアメリカさんとかに売れないからじゃね？と推測。（今は経済制裁解除されつつありますね！）
そんなワケで、アナタの着ているメイドインコリアやメイドインチャイナのその服、結構な高確率でミャンマー製かもしれないんですぜ！？
ちなみに、人件費の安いミャンマーに縫製工場作っちゃえば！？と割と最初の方に思いついたのが、韓国のサムソングループさんで、縫製工場でひとやま儲けて、サムソン電子を設立、今に至るそうです。あらあら。
確かにWikiせんせーでも当初の主力は食品と衣料とありますわん。
と言うワケで、民主化民主化！と今先進諸国がアジア最後のフロンティアとかって押しかけているミャンマーですが、アメリカさんのゴキゲンなど気にしない中国さんや韓国さんがとっくに商売しとったんですわ……。
日本もその昔は全日空が直行便とばしてたり（そして2013年見事復活！）、なぜか飛行機は飛ばしていないのに日航ホテルはあったりしたんですけどね。
<ミャンマーは女性社会！？>
K子さんは日本ではどんな仕事してるんですか～？みたいな話になって。
そんなときに、最近は男女平等とかって言ってるけど、大事な仕事したりとか営業の仕事とかは男性ってフンイキがまだまだありますねーって話したら、そうなんですか！？ミャンマーでは逆ですヨ！って。……え？
ミャンマーってまあ農耕民族なんですよね。日本でもそうだと思うんですけど、農家の嫁さんってまあ働き者ですよね。そういう性質が脈々とあるそうで、都会でオフィスを構える会社なんかでは「女性の方がマジメでよく働く」と言う事で女性を重宝するし、大事な商談なんかもお客さんも女性が担当者のがいいそうです。
ガイドさんの会社でも、男性のガイドさんがひとりだけいるそうですが、私たちより全然働かないんですよっ！てプンプンしてました。で、大学までタダなので大学出る人がどんどこ増えているそうですが、結果として、大学出たものの仕事が無い……と職にあぶれる若者（男性限定）と言う状況が発生しているそうです。なんと。
イヤまあ確かに昼間からフラフラしてんの男性ばっかだね……しかも結構お若い方もいらっしゃるし。あとフィリピンとかに出稼ぎに行ったりするそうです。
<お茶目すぎる軍事政権>
翌日、空港に向かう当たりでようやく気付いたのでガイドさんに聞いてみました。
「バイクを全然見かけないんですけど乗らないんですか？」
他のアジアの国でしこたま見たのにヤンゴン市内ではバイクをぜんぜん見ないのです。最初から何か景色に違和感あるなあと思っていた原因に二日目にしてようやく気付く。
したらば、若者を中心に数年前までヤンゴン市内でもバイクはめちゃくちゃ走っていたそうです。しかし今は何故皆無なのか！？それは政府がヤンゴン市内ではバイク禁止ネ☆と言ったからだそうなのです。それは何故か！？
ちょっとエラい軍人さんの（推定）バカ息子がちょっとやんちゃにバイクを乗り回して派手に事故って亡くなったからだそうです。実際には事故を減らすため！とかって規制したのかも知れない。けれど、ヤンゴンの一般市民であるガイドさんはそれがキッカケと認識していました。うん、まあ、実際そうなんだろうね……。
自分の息子が事故死した途端、「前途ある若者の命をこんなことで失ってはならない！バイク禁止！！」とか会議で言い出したオヤジがいたんでしょうね。
<日本車ラヴ☆>
ミャンマーには日本車がこれでもかと走ってます。見た感じ70-80年代くらいのもの、ちょっときれいだなって思うと90年代以降のものって感じでした。推測だけれど中国経由とかなのかな。
一般車両はそんなにびっくりしないのですが、救急車や消防車はそのままの目的で転用されていて、車体のペイントも同じ。だから日本の都道府県名地区名の書かれた消防車とかがそのまま走ってます。
バスや業務用のトラックも多い。日本の文字がペイントされているのはかっこいいと言う認識だそう。だから、●●交通、●●建設、●●幼稚園etc.の車体ペイントはもちろんの事、バスなんて行き先表示も残ってるからね！すごい違和感あるよ！！
がしかし、ミャンマーは右側通行なんですよ。バスとか元々の出入り口が使えないので、右側くりぬいて出入り口作っちゃうしね！結構、衝撃的な光景です。
ふと思いついて、
「じゃあ韓国車だったらちょうどいいんじゃないですか？」
と聞いてみたら、韓国車は車高が低くて道の悪い郊外では走れないから無い事は無いけどメジャーではないという回答。本当なのか、そうは言ってもなんか日本車の方がいいからってことへの言い訳なのかは分かりませんけれども。
<貯金とか財テクの話>
ミャンマーには国営の銀行と民間の銀行もあるそうですが、普通預金という概念がないようでした。一度預けると一年は出せないと言うような事を言っていたので。
まあガイドさんがいわゆるイマドキの若い女の子だったのと日本語で説明しなければならないというハードルがあったのでこんな感じだったのですが。
日本の普通預金とか定期預金の話すると、驚いていたので普通預金の概念がなかったのは間違いないと思います。でも利率は10%台だそうで。
……ええーっ！？10%台だとぉ～！？
日本の銀行のざっくりした利率を伝えると今度はガイドさんが面食らいました。
ガイドさん、なんでそんな利率なのに銀行にお金を預けるんですか？と。
まあそう思うよね！！すごくお金持ちの人は僅かな利率でも利益があるし、あとはもう普通預金とかあるんで家で現金管理するより安全だからですかねって言っときました。そんな認識でいいよね！？
地球の歩き方には、航空会社のことだけど、「国営より民間のが信用がある」って書いてあったんだけど、実際のミャンマー国民の認識は異なるようです。
利率は後発の民間の銀行の方がいいんで、若い人とかは民間の銀行に預け替えたりしているそうでガイドさんもそうしようかなと思ったんですが、両親に民間の銀行なんて潰れるかも知れない！とすごく反対されてできなかったそうです。
国営、信用されてるみたいですけど？
でも、ミャンマー一般国民的には財産は現金よりも金にしておきたいみたいです。日本では今インターネットで普通の人でも金の取引とか出来るんですよ～って簡単に説明したらすごく興味を持ってました。仲介している会社が潰れたらどうなるの？て聞かれたので、そのときに個人の持ち分が保護されるかどうかは会社によって違ってそれで取引や口座の管理手数料も違いますねとかなんとか。
でも法律で一般人が純粋な金を一定量以上持つ事は禁止されているので、装身具などにしておくのが一般的だそう。でもその法律ギリギリのところで金の売り買いで利益を出している人もいるそうで。喫茶店や食堂なんかに日がないちんち座っててしょっちゅう携帯で話してバタバタしているひとがそういうひとなんだそうです。
でも今回思いましたけど、相手の国の事聞こうと思ったら、まず自分の国の事知ってないと話が深くならないですよねえ。
たまたま少し話できるくらいには社会に興味関心持っててよかったよ。
