K子の旅ログ

田舎OL・K子のぬるめなブラブラ海外旅行記たまに国内旅行記。小さい写真はクリックすると大きくなるよ!たまにフィクションを含みます(逃げ口上)。2017年8月現在移行作業中(いつ終わるんだ……)。なのでたまにリンクとか変なとこあるかもしれません。

完全アウェイのコンサート

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ワンピースを着て頭を撫でつけなおして一応それなりおしゃれをしてコンサート会場へ。
ワンピースの背中のホックがなかなか留められなくてひとり旅の辛さを噛みしめました。
ちなみにコンサートのチケットはネットで買いました。
カードで決済してメールで送られてきたバーコード付きのチケットを持って行けば引き換えなどは特になくそのまま入れます。サイトはきちんと英語にできるのですが、チケットはぜんぶロシア語なのが玉に瑕。なんて書いてあるのかさっぱり分からないので一抹の不安はありますが大丈夫なはずです。

BalletAndOpera.com
なんかを見ながら、結局何が見たいかよりも行けるときにやってるやつってことで選んだと言う……。そんでサンクトペテルブルクフィルハーモニーの公式サイトから購入。
マリインスキー劇場とかはやってなくて。
やっぱ日曜夜ってのはなかなかやってるとこ少なかったです。
英語にしろ日本語にしろチケット代行でやってるとこで見るとどのチケットも目が出るくらい高かったですが、劇場の公式サイト経由だとそこまででもなかったです。マリインスキー劇場もミハイロフスキー劇場もそれぞれ公式サイトがあります。
わたし買ったとき、そこらへん全部の劇場のスケジュールまとめて見ながらそのままチケット予約できたような気がするのですが、今見るとそれぞれ個別だな……。どうやって行き着いたんだか。
手元に英語の情報が残ってないので、なんてグループなのかとかさっぱり分かんないんですが、弦楽カルテットかなんかのグループ(クラシックをやるわけではない、見に行く前にはいろいろ調べてほほうと思ったが、他のことがインパクトあり過ぎてまったく覚えていない)のコンサートと言うことで、まあいいんじゃない?くらいの感じで予約しました。なにか戦勝記念日のイベントの一環であるようなことは書かれていたのですが、さほど気にしてはおりませんでした。

で。劇場入ったらびっくりしましたよね。
そこら中に正装の軍人さんが。
…………あれ?これもしかしてわたし来る場所間違えましたか?
あわあわしていると軍服のおねいさんに何か普通のビラと三角の不思議な形に折ったビラを渡されました。えどしたらいいん……?と思っていたら、数人のボディーガードに付き添われたちょっと偉そうな軍人さんが表の扉から入ってきまして、皆様で拍手をしてお迎えをすることになりました。
意味も分からないまま混ざりました。
よく分からないんですが、三角に折ったビラを使って何かにぎやかな音をみなさま立てている感じだったのですが、やり方が分からず半端な混ざり方になってしまいました。
そういう雰囲気だったので、意外とこじんまりしていたロビーの写真は撮り損ねました。

そそくさと逃げるように劇場内へ。


マリインスキー劇場などの大きい劇場ほどじゃないにしろなかなか良さげな感じ。
写真を撮りながら時間を潰し、そしていよいよ開演。
スケジュールに大きく名前のあった弦楽カルテットはトリのような感じなのかすぐには出て来ず、軍服を来た少女数名による合唱や、更には何かよく分からない朗読のようなものまで間に挟まり、涙ぐむお年寄りなども出てきて、これは……
完全に来るとこ間違えた。
完全にアウェイです。これはロシア国民、厳しい冬のドイツ軍による包囲を耐え第二次世界大戦を乗り越えたサンクトペテルブルクの皆様のためのコンサートです。ぜんぜん言葉分からないけどたぶんそうです。ああああ居づらい!!
別に周りの人が変な目で見るとかそんなんぜんぜんないんですよ!
でもなんかおんなじ舞台見ててたぶんわたしと他の皆様の間の感じているものの差が大きすぎるんですよ!すごい混ざれてない感じするんですよ!!
で、それらの演目のインパクトが強過ぎて早々に弦楽カルテットがどんなだったかは忘れ去ってしまいました。ラストは弦楽カルテットを伴奏に今までの演者がみんな出てきて大合唱。
客席もオールスタンディングで大合唱。
つらい!居づらい!!でも正直言うとちょっと面白い!!!
(何も分からないのにいっしょに立ってました。)

思ってたのと違うことになりましたが、これはこれで貴重な経験だったと思います。戦勝国での終戦記念日の捉え方と言うか、そういうものをちょっと実感できた気がします。
この雰囲気見てると、戦争はいかんとかそういうの敗戦国でないと語れない気がするし(*)、でもそれって外から見たら傲慢にも見えるんじゃないかなとか(戦争起こした経緯とかにもよると思うけど実際どうだったかはともかくとりあえず日本は戦争しかけた国になってるし)、逆に戦勝国のひとから見た日本の終戦記念日とかどう見えるんだろうなと思ったりしました。
敗戦国なんだからもっと大人しく詫びろ!とかそう言う自国との関係性の話じゃなくて、ニュートラルに見たときにどう感じるかってことですが。

開演が20時だったので終わったのは22時過ぎ。
遅くなるのでちょっと心配してしましたが、劇場出てすぐは同じく劇場出てきた人で溢れてましたし、すぐにネフスキー通りに出られたのでまったく問題ありませんでした。よかった〜。

ライトアップされた街並みがうつくしいです。

バスもまだ走っていますので、さすが都会だなあと。

で、プラプラしていたらお馴染みのあのマークが。

もうメシ食えばって時間なんですが、スターバックスには行くつもりだったので今のタイミングで入ることにしました。目的は……

マト子ちゃんタンブラー!
世界のご当地タンブラーの中でも群を抜くかわいらしさと言うことでぜひぜひ欲しかったのです。
他に青系でもう一回り大きいサンクトペテルブルク限定タンブラーもあったのですが、ロシアタンブラーの方がかわいかったので、こちらにしました。
キリッとしたイケメンスタッフさんが、流暢な英語で「旅行?どこから来たの?名前は?」ときいてきて、カップに「ユアネームインロシアン」ってことでキリル文字で名前を書いてくれました。
読めねえwwww(*)
楽しい旅行を!とか微笑んでくれるイケメンスタッフ。
スターバックスのスタッフってなんかこう雰囲気イケメン・美人ばかりですよね……。
タンブラーとカプチーノで775ルーブル。タンブラーが500くらいだったので、ラテが200弱とかかな。スターバックス結構空いてたんですがなんとなく納得。
ロシア系と思しきこういうコーヒーチェーンは100ルーブルくらいの看板出してたんで、スタバは結構高級なのかも。てーかルーブル安だからいいけど、ちょっと前みたいに1ルーブル=4円くらいしてたら日本人にとっても結構高級になってしまう……。ホントルーブル安で有難い。

帰りにこぎれいで目についた建物があったのでよく見たらカルティエのブティックのようでした。

結局、遅くなったので今晩もホテルのレストランで。
ビールとオリーブ盛り。

そんでボルシチ〜。ベッタベタにロシア料理を食べまくるぞ〜!
深夜なのであっさりめに。ボルシチもオリーブもおいしかったです。
であっさりにした結果、今ならこってりしたデザートも食せる!!と……

リベンジのアイスクリームちゃん!
チョコも濃厚だし王道バニラもミルクの風味たっぷりでめちゃんこおいしかったです。
これでエルミタージュで食べたモーベンピックの無念は晴らしました。

さてさて、丸1日遊べるのはもう明日で最後となってしまいました。

*まあでもロシアの場合は陸続きでドイツに攻め込まれてた経緯あるから、戦争の怖さとか虚しさとかそういうの特に包囲を受けたサンクトペテルブルクの人たちの中にはあるんじゃないかとは思います。

*今なんとなくググってたら「あなたのお名前をキリル文字に!」と言う何の役に立つのか分からないサイトを発見しましたのでご紹介しておこうと思います。(Your name in Cyrillic)