K子の旅ログ

田舎OL・K子のぬるめなブラブラ海外旅行記たまに国内旅行記。小さい写真はクリックすると大きくなるよ!たまにフィクションを含みます(逃げ口上)。2017年8月現在移行作業中(いつ終わるんだ……)。なのでたまにリンクとか変なとこあるかもしれません。

寄り道ドライブ②~ミャンマーのお土産屋さん?事情~

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R0014571.JPGミャンマーは現在絶賛雨期まっただ中ですがバガンは年中雨は少ないと言うことだったのですが、昨日はものすごい雨だったそうです。道路は町を離れるとアスファルト舗装ではないのですが、時折、干上がった川に寸断されたような場所が……昨日とかはこれが干上がっていない状態で、道路が川で寸断されてたワケなので旅程にも影響が出たかも知れなかったそうな。うはー。
こんな感じなので車はとても揺れました。がったんがったん。
車は4WDかときいてみたんですがガイドさんが4WDが何か分からず四輪駆動車について説明する羽目になったり。えーと、普通はですね、エンジンが前輪か後輪かどちらかの車軸にしかつながってなくてですねー……って改めて説明しろ言われたら分からんがな!!

R0014618.JPGバガンでは主にマメを作ったりヤシからオイルや砂糖やお酒を作ったりが主な産業だそうで、豆畑と合間にヤシの木、そんで牛さん(たぶん働き牛)がブラブラ……と言う光景が続きます。
確かに普段は乾燥してそうな雰囲気ですな。不意に牛さんがすごくたくさんいてびっくりしたり。
そんなのどかな景色をながめながらしばしドライブの後、「ヤシ砂糖やお酒を造っているところを見学しマス。」とのこと。はは~ん、よくあるお土産販売ですな~?と思いつつも、まあずっと車で走るだけも暇なので割と歓迎気分。

道沿いの畑の中に屋根だけしつらえた大きな小屋のようなものがあってそこで作業などしている様子。鉢植えに落花生植えてあって(たぶん観光客に見せるため)、こんな感じに生ってるとか見せてくれたり。落花生が土に埋まってるのは知ってたけど実物は初めて見たね!とかこの程度でそれなりに喜ぶのでなかなか案内し甲斐のある客だと思いますよ、我ながら。
「あっちで落花生から油を絞っています」と言われれば当然見に行きます。
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そんなワケでべぇ子さん(仮)とご対面。
べぇ子さんにぐるぐる歩いていただいて、したらばべぇ子さんがつないである心棒がぐるぐるまわってその下に入っている落花生がどんどんつぶされて油が絞られると言う簡素な仕組みです。べぇ子さんがサボったりしないよう、おいちゃんが一緒に装置の上でぐるぐるしています。
べぇ子さんはとても人になれており、カメラを向けるとカメラ目線を決めてくれました。
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絞りかすになった落花生はなんだかキャラメルか何かのようだ。これも肥料にするとかなんか再利用するんだろうなあ。私が興味深げに写真など撮っていたからか、ガイドさん経由でおいちゃんから乗ってみるか、ときかれる。
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……もちろん乗りました。

で、その後、ヤシ砂糖とお酒の造り方など教わる。工程としては、
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①ヤシの木に傷をつけて垂れてくる樹液を受ける壷を仕込む(ヤシの木に人が登って行う)
②一定時間後に壷を回収する(新たな壷を仕込む)
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③煮詰める
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④砂糖⇒煮詰めきって残ったものを固めて手頃な大きさにして乾燥させる
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④酒⇒ある程度で甕で発酵させて蒸留する

みたいな感じ~?観光客が来ると①・②を実践してくれるサービス精神。あれよあれよと言う間にするするとのぼっておりてました。すげぇ。お子さんがいらっしゃってかわいかったですー。彼の後ろ辺りにあるのが樹液を煮詰めるのに使う燃料。なんかの木のチップだったと思うが忘れてしまった……。
あと、現地ではあんまり思わなかったんだけど、今改めて写真見ると遺跡のようだなとふと思う。まあ非常に簡素な設備であります。
酒はなんか消毒した使いまわしの瓶に詰めてましたね。大きさまちまちなんですけどお値段はどうするんだ。大体はいっしょっぽいけど。そんでヤシの葉で編んだカゴでかわいくくるんでました。観光客向けの演出だと思われます。
お砂糖はプレーンとタマリンドを練りこんだぶんと二種類作ってました。そのままおやつにしたりお料理に入れたりするそう。ガイドさんもタマリンド風味のを量り売りで買ってました。
お酒もちょっと飲ませてくれたけど……強いね。口→喉→胃と酒の通ったルートが分かる感じの強さだね。焼酎みたいなものかな~。
とにかく強いのでうまいんだかそうでないんだかよく分かんないや。予想通りミャンマーでは女性はあまり飲酒しないようなので、ガイドさんもお酒方面は詳しくなく日本的に言うとどういう種類の酒になるのかとかそのへんはうまく説明できず。
お砂糖は見たまんまの味でおいしいです。黒砂糖みたいな。

R0014613.JPGお茶を飲ませてくれると言うのでしばし休憩。
ミャンマーでは代表的なお茶請け、お茶っぱを発酵させたものにナッツ類を混ぜた「ラペソー」をいただきます。お茶の苦味がほのかにありにんにくなんかもきいているのでスパイシーでおいしい。ガイドさんに「どうですか~?」と聞かれたので、「おいしいです。でも日本人的にはお茶請けって言うよりおつまみっぽいです。」と答える。そう言った日本人は私だけではないらしく、日本人のおいちゃんたちの中にはこれがとても気に入る人が結構いらっしゃるそうな。
お客様に出すときには菓子器みたいなのにお茶と各種ナッツなどなどを分けてきれいに入れて、食べる人に自分で少しずつお好みでとってもらって手でこねて食べてもらうようですが、おうちでごはんのときとかにいただく場合にはトマトとかキャベツとか生野菜も入れて油を足して混ぜ混ぜして食べるそうな。ほうほう、土産に買って帰ったものはサラダにして食べるとしよう。油は控えめにして。

そんな話とかしながらのんびりしていると、おばちゃんからヤシの葉で編んだ小さいバッグみたいなカゴと袋に入った炒りごまを渡される。ガイドさん経由で「お土産にあげる」ときく。小さいカゴバックにはヤシ砂糖が入っている。うわぁーありがとうございますぅー!!とか日本語で言うてどうすんねん!!でもまあ雰囲気は伝わった模様。
……まだ、純粋な善意かどうか分からないって?そう思われるのもごもっともですが、私、この砂糖をカゴもかわいいし土産に買って帰ろうと思ってて、いつ売込みがあるかと待ち構えていたのだけれど、そのまま帰りそうな運びになってしまったので、あのうこれを幾つか買いたいのですがここで買えるのでしょうか、と質問してようやく、販売の案内となりましたからね。ほぼ売る気無かっただろう!!
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カゴに入ったヤシ砂糖はひとつ500チャットでありました。50円弱か。観光客相手ならもうちょいぼったくっても大丈夫な気がするくらいの価格です。
ここで作ってどこかに納品していると思われるので別にそんなに熱心にここで売ろうと言う気もないのでしょうが……それにしたって!のんびりした雰囲気の場所であります。
ちなみに私が茶ァしばいている間に来た(ガイドさんの見立てでは)スペイン人ご一行様は外から建物とかちらっと見てガイドさんの説明聞いて5分くらいでいなくなりました。早っ!まあそんな客よりは私のような客の方が親切にもしたくなるかもしれないね……。同じアジア人種だから親近感もあろうし。つーかそもそも売る気ないから客ですらないか。じゃあここに観光客を対寄らせるメリットって何?純粋に工場見学?それにしちゃサービスいいな!
ちなみにお砂糖はタッパーに移して会社にも持っていったら案外好評でした。無難なお土産とは無縁のわたくしです。