K子の旅ログ

田舎OL・K子のぬるめなブラブラ海外旅行記たまに国内旅行記。小さい写真はクリックすると大きくなるよ!たまにフィクションを含みます(逃げ口上)。2017年8月現在移行作業中(いつ終わるんだ……)。なのでたまにリンクとか変なとこあるかもしれません。

ロシアビザ、それが問題だ。(1/2)

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ところで、ロシアと言うのはなかなか面倒な国なのです。日本人はビザが必要です。
写真はわたくしのロシアビザと出国時に回収されてしまうロシアの出入国カードです。
「ここから先写真撮影禁止」と書かれた出国審査場のギリギリ手前で撮りました。ロシアに対して緊張感なさ過ぎです。しかし結局、個人情報にモザイクをかけたら殆どモザイクになってしまい、なんの参考にもなりません。
ロシアの出入国カードはビザを取得したときに情報管理されているのか、大きな空港から入国する場合は自分で記入する必要はなく、入国審査の際に印刷されたものを渡されるので内容を確認してサインをするだけです。なかなかサービスが良いじゃありませんか。

しかしビザが必要なだけならいいんです。カンボジアビザだってミャンマービザだってとってきました。ミャンマービザはちょっぴり面倒と言えば面倒でしたが、まあ別に大した事ではありません。なにちょっと「わたくしはミャンマーで政治活動をしません」と宣誓書を書かされ肝を冷やしたくらいです(*)。ロシアの場合、そのビザ申請に必要な書類とその取得方法が問題なのです。
地球の歩き方や大手旅行会社のサイトなんかを見ると、予めロシア国内での宿泊場所・交通手段を決定してその情報をビザに反映させる必要があるらしく、もちろんそれは自己申告ではだめなのです。
ロシア政府の定める特定の旅行会社で発行された旅程を保証する「招聘状」なるものが必要なのです。もちろん、その旅行会社も通常は自社で手配した内容に沿った招聘状でないと発行しません。つまりロシア旅行については少なくともロシア国内の手配は特定の旅行会社へ依頼する必要があるのです。
しかも旅行中は、ロシア滞在中は特定の旅行会社が所定の書式で作成した旅程表=「バウチャー」を携行しておかなければなんか大変な事になると歩き方先生なんかはおっしゃっています。
この招聘状と申請書、写真を揃えてビザの申請に行く事になるのですが、ロシア大使館はビザの郵送による取得手続きを行っていません。と言うことで、地方在住者は取得代行を依頼することになります。

つまり、まとめるとロシアに行く方法は、

・すべて込みのツアーで行く
→ビザはツアー会社へお任せ
・エアーは自分で手配して、ロシア国内の宿泊等を特定の旅行会社で頼む
→ビザはロシア国内の宿泊を手配した旅行会社へお任せ

の二択になり、完全な自由旅行はのぞめないわけです。
これだけではなく、なんだか他にも面倒そうな事があります。「滞在登録」とやらです。
ロシアを旅行する外国人は宿泊する都度に滞在登録をしなくてはならず、その間パスポートが預かられるのでパスポートが返って来るまで出歩かないほうがいいとか。そしてその滞在登録にバウチャーが必要だとも歩き方先生はおっしゃいます。
しかしネットで見ると、バウチャーは要らないとかパスポートは別に預かられなかったとかどうせパスポートはホテルのセーフティに入れて持ち歩いてないとか、そもそも1週間以内の滞在なら滞在登録は要らねえとかもう様々、歩き方先生とは異なる情報が飛び交っています。
「ビザ」「招聘状」(インビテーションと英語でかかれることも)、「バウチャー」「滞在登録」(レギなんとかとロシア語で書かれることも、つか英語でレジストレーションじゃねえか?)。
……先生、頭が痛くなってきたので早退していいですか?
もう大混乱です。大混乱だけどどうにかしないとロシアに行けません。
で、ロシアへ行く方法・二択のうち後者はこのバウチャーとやらは出ない気がするんですけどいいんですか?とちょっと微妙な気がしますが、この二択です。

……正攻法では。

そう、正攻法でないやつが存在するのです。
日程も宿泊場所も知らせなくても、ロシアビザの取得を代行してくれる会社がいくつかあるのです。
(ちゃんと日本にある会社です。)
当のその会社は「巷やガイドブックではいろいろ言ってるけど問題ない、うちは正規の何の問題もないビザの取得代行である」と言うわけですが、他のエリアに比べて冒険心を著しく欠いた地球の歩き方先生や大手の旅行会社なんかは、ロシア旅行をするには〜とおっしゃりこういう会社で頼むのは危険であるとおっしゃるのです。
実際、ロシア旅行手配+ビザ代行を行う旅行会社では、ビザの取得代行のみは受付けておらず、最低でも滞在期間中全ての宿泊手配と合わせてでないと受付けないと記載されていました。

…………さて困りました。

このギャップについてどう理解すればよいのか分かりません。
ロシア行きを目論んでいる父の会社の同僚は、ビザだけとにかく発行してくれる会社のビザの事を「嘘っこビザ」と言っていたそうです。彼も矢張り自由にロシアを旅行したいが「嘘っこビザ」は大丈夫なのかと悩んでいるそうです。

分からないのでとりあえず、正攻法の後者で行くことを考えました。
ツアーは実質泊まるとことエアーと送迎だけの限りなく個人旅行に近いなんちゃってツアーもあるので別にツアーでも問題ないのですが、JALで成田からモスクワを経由してサンクトペテルブルクに入るものが殆どで、二都市周遊になるので、日数が長すぎるか短かったら短かったでかなり忙しい内容だったのです。しかも成田発だと前泊でもきっついし。最終便で羽田に到着すると、路線検索とかしても当日中に成田近辺まで行く方法がないんですよね!
なので、ヘルシンキ往復のエアーとロシア入りの鉄道切符を自分で手配して、ホテルとビザを旅行会社に頼む方向にしたわけです。それであたりをつけた旅行会社のホテルの料金一覧なんかを見つつも期間が年末までのものだったので、4月の旅行の見積もり依頼とかいつまでにすればいいですか?とか問い合わせを出したのが1月下旬。旅行会社からはほどなく、一応エアーと鉄道を含めた見積も出させてくれとの回答が来ました。
しかし、このホテル料金……うーんよく分かんないな、ちょっと高い気がするけど、こういう旅行会社だから単に良いホテルしか扱ってないだけかも。あ〜でもなんかちょっと高いような気がするなあ〜と気になったので、Booking.comで同じホテルを旅行期間で検索してみました。

結果:バカ高い。

シャレにならない高さです。いくらマージンあるっても取り過ぎでは……。
宿泊予約サイト経由だと数千円で泊まれる中級ホテルが一気に万越えです。イヤ、せいぜい数泊の事なので1泊1万数千円出すのもやぶさかではないですが、本当だったらそれだけ出したらもっと良いホテルに泊まれることをわたしは知ってしまいました。
知ってしまったからには、あっさりじゃあこれでお願いします〜と言うのにも引っかかりを感じてしまい、悩みに悩んで手配はここで頓挫してしまいました。

*普通は書かされません。わたしは勤め先の関係でなんとびっくり『報道関係者』とみなされてしまったため書く必要がありました。今はこれ要らなくなってたりしないんですかね。詳しくはココに書きました。