K子の旅ログ

田舎OL・K子のぬるめなブラブラ海外旅行記たまに国内旅行記。小さい写真はクリックすると大きくなるよ!たまにフィクションを含みます(逃げ口上)。2017年8月現在移行作業中(いつ終わるんだ……)。なのでたまにリンクとか変なとこあるかもしれません。

着いたとかって言ってもまだ空港なんだけどねっ!+独断と偏見に満ちたミャンマー事情③

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ちょっと最近のライトノベルふうのタイトルにしてみました(でも若干方言ちっく)。
……違うって?私の勝手なイメージなのでご了承下さい。
ともかくまだだらだらとバガンの空港の話をします。

空港の建物に入るとすぐセキュリティチェックのようなカウンターがあり(と言っても進行方向に平行に長机並べて人がいるだけなんで混んでるとき全員チェックできるのか謎)、ガイドさんとかが身分証を見せているので私もパスポートを慌てて出そうとしたら、
「あ、外国人はいいんですヨー!ミャンマー人が疑われてるんですね(笑)!!
イヤイヤ、アンタそんな大声でいいのかい!?しかもいい笑顔で!!日本語分かる人が殆どいないからでしょうけどえらいぶっちゃけますな!つーワケで、外国人はチェックされないけどミャンマー人はチェックされるセキュリティチェックを通過しました。
反軍事政権とか少数民族問題とかいろいろあるのでこういう体制なのでしょうね。
しかし……私のガイドさんはもしかして結構、豪快な方なのでしょうか!?

後で車乗ったときにもう少し詳しくこのときの話を聞いて、それから見せてくれるというので身分証も見せて貰いました。で、書いてあることとか教えて貰ったんですけど、ミャンマー人の身分証明書には自分が「どの民族の血を引いているか」が記載されています。「どの民族か」ではなく「どの民族の血を引いているか」です。つまり、お父さんがA民族でお母さんがB民族だと、その子の身分証のその欄にはA・Bと書かれます。この子が成人してC・D民族の血をひく方と結婚をして子供をもうけると、その子の身分証の欄にはA・B・C・Dと書かれます。
ところでミャンマーはハイパー多民族国家です。そして最近では民族問わず婚姻も当たり前。私は素朴な疑問をぶつけてみました。
「……この枠に収まらなくなることはないんですか?」
ガイドさんの同僚でこの枠がハイパーミクロン単位の文字でめいっぱい埋まってるひとがいるそうです。なので会社でもこの人がこの中に無い民族の人と結婚したらどうなるのかな!?と言う話をしたそうな。取り敢えず、現時点で分かっていることとしては、この欄に書き込む文字がどんどん小さくなる、と言う事のみです。

さて、空港の雰囲気はヤンゴンと似たり寄ったりです。待合いに小さいお土産物屋さんがあったのがちょっと違うくらい。ガイドさんに荷物を見てもらってその間におトイレに行って戻ってくると、ガイドさんがちょっとちょっと見てください!!と。
なんだか周りと頭ひとつ抜けてすらっときれいな美女がおります。ほうほう。
「今ミャンマーでいちばん有名な歌手の人です!」
ほうほう。一緒に写真を撮りましょう!とぐいぐいのガイドさんに押されて一枚。
ちんちくりんの日本人とのツーショットで申し訳ないがこれが「2011年当時ミャンマーでいちばん有名な歌手の人」です。ガイドさんは後でこの写真下さいね~と言っただけで一緒に撮りませんでした。なんで!?
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理由は「恥ずかしいから」だそうです。だいたいのミャンマー人は恥ずかしくて話しかけられないそうなので芸能人がフツーにいてもあまり問題ないんだそうな。
昨日、ボージョーアウンサンマーケットのレコード屋の店頭にいたのも有名なシンガーソングライターだと言われたしな。さっき空港のロビーのテレビでプロモがエンドレスでかかってたので有名なのは間違いないけど普通にいた。
彼女が有名なのは、国営テレビのオーディション番組で勝ち残ってデビューした人だからなのだそうです。オーディションの様子が何週にも渡って放送されて視聴率もバリバリ高かったのでみんなよく知っているんだそうで。
そういや、アメリカさん発信でアジアでもオーディション番組流行ってたねえこの頃。日本ではやんないのだろうか?て言うか、国営放送=軍事政権、結構やるね!!
と言うわけで、ちゃんと軍事政権は国民に娯楽も提供しているようです。ふむふむ。それだけで結構、へぇ~な感じがするのは私だけでしょうか。

最早、アジアの観光地ではお馴染みのハイエースで移動です。ドライバーさんも民族衣装っぽい制服で雰囲気を出してくださっている模様。そしてやっぱり空港の建物の外観は一昔前のデカい中華料理屋みたいだなあ……。
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