K子の旅ログ

田舎OL・K子のぬるめなブラブラ海外旅行記たまに国内旅行記。小さい写真はクリックすると大きくなるよ!たまにフィクションを含みます(逃げ口上)。2017年8月現在移行作業中(いつ終わるんだ……)。なのでたまにリンクとか変なとこあるかもしれません。

全体的に油断のならない街

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そして朝。昨日も遅かったので割とゆっくり寝て……と言いたいところですが、手加減を知らないエアコンのおかげで何度も目を覚ます羽目になりました。アラスカとか言う冷やす気満々のメーカーのエアコンでしたが、どんなに温度調整をしようともつけたらキンキン!消すとムシムシ!
最終的に、もう寒くて死んだらそれはそれで仕方がないですとエアコンをつけて寝ました。冷え冷え。

取り敢えず起きて身支度して朝飯を食いに……行こうとして迷いました。
昨日フロントで4階ってきいてたので、4階って事は日本人的に5階だよネと思いつつ、ひとつ上のフロアへ行くもなんかスパがありました。……あり?
廊下でしばし考えて、アネックスつったか?アネックスの5階つったか?と言う結論に達す。
どうやら自分のいる客室のフロアからアネックスへは行けそうもない感じなので、もういいや、フロントできいちゃえとフロントへ。したら、あっちをまわってアップステアでぇ〜とか言われたので、アップステア?5階じゃなく?とか思いつつ、あっちをまわったらレストランがあったのでここ?と思って、レストランのおねーさんにきいたら、朝食は5階だって。
5階……と佇んでいたら、フロントとレストランの間の通路の先に部屋に上がるのに使ったのとは別のエレベーターがあるのをそのおねーさんが教えてくれました。まったく手間のかかる客だよ!通路の途中に2、3段の階段がありました。あーはいはいアップステアーだねアップステアー。
アネックスつってもほぼひとつの建物みたいな感じっぽいですね。ただロビーフロアまで行かないと行き来はできないと。

そうして辿り着いた朝食のレストランですが、お味はまずまずってところでした。
食べ過ぎるとお昼とか食べにいけないので控えめで。フォーとかヌードル系のものならもっとおいしかったのかもしれん。
外は太陽がさんさーん。涼しい屋内から眺める分にはサワヤカこの上ない感じですが、午前中にして既に暑そうです。げんなり。でも出かけるよ〜。
げんなりも何もわざわざ自分で暑いとこに来たんやん!!
ひとまずは両替を。結局、特に相場を見比べるとかしないで、手近にあった両替屋がベトナムナビか何かで平均的に相場は悪くないと書いてあったところなのでそこで換えました。
簡易で出入り口が複数あって人の出入りも多いので、お金の扱いとか気を付けた方がいい感じでした。積極的にとられるとかは流石に少ないかもしれないけど、雰囲気に流されてバタバタしちゃうとモノの置忘れとかはしてしまいそうですね。で、一度ホテルに戻って持ち歩くお金を減らして再出発。

予定としては、市民劇場⇒人民委員会と外観を見て歩きつつ、今回の目玉のお洋服のオーダーに向かいますよう。
市民劇場は歩いてすぐでした。地図で見て想像していたよりも実感としてはかなりコンパクトな印象ですドンコイ通り。市民劇場の前で通りはロータリーのように広くなっており、車やバイクがびゅんびゅん通っていました。劇場前の階段で記念撮影などしている人もいました。
わたしもそうしたいなってちょっとは思いました。でも三秒で諦めました。
道路を渡れる気がしねぇ!!

なので、道路の向こう側の市民劇場をカメラにおさめて立ち去ろうとすると……

写真、撮ろうか!?

陽気なバイクのあんちゃんが声を掛けてきました。あーバイタクかー。
乗る気は微塵もなかったけど、まあ撮ってくれると言うなら撮って貰いましょうかとカメラを渡しつつ、これでカメラかっぱらわれたら笑うしかないなーと一瞬思いましたが、そういうことにはなりませんでした。
でもやっといてなんだけどやっぱりこういうのやめたほうがいいと思う一般的には。
しかし、わたしが一度断念した「道路を渡って市民劇場の階段のところで写真を撮る」も実現しました。すごい手馴れた感じでシャッター押して自分でナイスナイス言ってましたが、後で確認したら超へっぽこでした。オイオイオイ。
なんですかこのオシャレな斜め具合は!
そして、なんとなく予想はしてたんですが、写真一枚撮ってありがとばいばーいとはいきません。
バイクどう?と言われたので、スカートだからバイクは乗らないよ〜と身振りで断る。
ボッタクリとか交通事故とか怖いのも勿論あるんですけど、わたし積極的に自分でこうしようとか決めるんじゃなくて、こういう予定外にひとに誘われて行動を決めるのなんかイヤなんですよね〜。だから、ガイドさんとかもいろいろ提示してくれてどうする?とこっちに決断委ねてくれるタイプはいいんですけど、お土産物屋とかじゃなくても強引にここ行こう!とか言ってくる人はちょっとと言うかだいぶん苦手です。だいたい後者のタイプって、ボッタクリ屋とか連れて行くというのもありますが。
しかし、このあんちゃんはこのくらいでは諦めなかった。じゃあちょっとこのへん案内するよ!とか言って、バイク降りて押しながら勝手についてきた。案内も何も勝手についてきて話すだけなんですけど。

フレンドフレンド!とか言って握手を求められる。うっさんくせぇ〜。
ちょっと前なら一気に走って逃げ出す勢いですが、今回はそんなに予定も詰まってないし、わたしの「うぜぇ勧誘野郎のあしらいレベル」が上がっているかどうか試すにいい機会ではないかと、しばらくそのまま歩いてみました。
まあおかげで人民委員会の前で写真も撮ってもらえましたが。あと、やたらに道路に豪華な鉢植え(人の背丈くらいある)がたくさんあるのは旧正月の飾りだと言うのも、この時期におめかししてそういう街のきれいな場所でプロの人に写真を撮ってもらう人が多いと言うのも、教えて貰いました。実際若い女子たちがきゃっきゃ言いながらきれいなアオザイを着てポーズを決めているのを見かけました。ベトナムの皆さんは結構写真好きのようです。
なんかその写真は撮ってなかったですが、この写真のバイクのひとが運んでるのもそういう旧正月の飾りだと思います。しかし、無茶な運び方をなさる……。
あ、ついでに右下に写っているにーちゃんがうさんくせえフレンド野郎です。

人民委員会。ここにもお花の鉢植えがありますね。これも旧正月だからなのでしょうか。

しかし、人民委員会の前で写真を撮ったあたりで、ベトナムのフレンドは再度バイタクの勧誘に入りました。フレンドフレンドと言ったわずか15分後くらいです。
実に短い友人関係でした。
さっき不審に思ってバイタク乗車を拒否した人間を信用させるにも足りない時間だと思います。このにーちゃんは何がしたかったんでしょうか。
当然、再度タクシー利用はお断り。そうすると今度は今のガイド料を寄越せときたもんだ。
まあわたしもフレンドフレンドとか毛頭信じてなかったにも関わらずついてこさせたわけで、ちょいちょい面白い話もきいたし、何枚か写真も撮ってもらったので、小銭くらいは渡してもよいかと思い、50,000ドン紙幣を渡しました。妥当よりちょい上くらいのつもりで。
したら、にーちゃん顔をしかめて、

こんなんじゃあめちゃんも買えないよ!?

と更に手を出してくる。

アンタ図々しいな、日本でも時給700円くらいで働いてる人いるんだぞ無理矢理ついてきて15分ほどちんたら歩いてうさんくせえことしゃべって250円とか上等だろ!?ふっざけんな!!

……と思ったけど、それを英語で言えなかったので、肩をすくめて背を向けました。ベトナムでは外国人に怪我を負わせると大変らしいときいていたのでまあそうこんな往来の激しいところで何かされることはないだろうと思いつつも、内心ちょっとびくびくしていましたが、特に何も言われませんでした。ホッ。
ただもっとタチの悪いあんちゃんもいないとは限らないのでなんとも。
ふざけんなとか馬鹿なこと言ってんじゃねーよ的英語のレパートリーをマスターしたいのですが、いつも調べては、程度問題と使用場面のバランスがつかめず断念しています。
まあ良いお嬢さんは、この手の勧誘野郎は完ムシしといたほうがいいと思いますというお話でした。

でもこのにーちゃんは希に見るしつこさで、だいたいのバイタクのにーちゃんおっちゃんは歩いていると、少しスピード緩めて「タクシー?」ときいてくるだけで、手を振ったり首を振ったりすると去っていきました。最初はそれもウザかったですけど慣れました。まあ向こうだって仕事だし。中には「バイバイ!」とか「ハバナイスデー!」とか「ハバナイストリップ!」とか声を掛けていく、断っても愛想のいい方々もいて、そこまで悪い印象ではなかったです。
実際問題、このクソ暑い中、個人で歩いて観光してる人って少ないので、バイタクとかみんな利用してるのかもしれないけど、短い滞在中にざっと3−4回は交通事故見かけてて、いずれにしてもバイクはちょっとな〜と思いますわ。ぼったくられない器量があれば便利なんだろうけど。おばはんになるとちょっとこけてすりむいただけでもなかなか治らないし傷跡になっちゃうしね……。
かと言って、タクシーになると割高だし小回りきかないので、クソ暑い中ぼてぼて歩く羽目になるわけです。あっち〜。

とりあえず予定のものは見たので、お目当ての洋服のオーダーのお店に向かうことにします。