K子の旅ログ

田舎OL・K子のぬるめなブラブラ海外旅行記たまに国内旅行記。小さい写真はクリックすると大きくなるよ!たまにフィクションを含みます(逃げ口上)。2017年8月現在移行作業中(いつ終わるんだ……)。なのでたまにリンクとか変なとこあるかもしれません。

ブラスリー・ジャロア~やっぱりギャルソンはイケメン~

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見つけました。ジャロアって書いてあるからたぶんそうです。
じゃあとっとと入れよ!!
って感じなのですが、軒先でオイスターバーやっててですね。なんかおしゃれな紳士共がキャッキャウフフ(?)してて、入口どこ!?そもそもランチやってる?みたいな、そんで不審にいっかい前を通り過ぎてしまいました。
こうなるとなかなか店に入れなくなるヘタレです。ちなみに日本でも初めて行こうとした飲食店が想定外におしゃれそうだったりすると同じ事をやってしまうのです。
ここの系列のレストランはミシュランで星ついてて。なんか敷居高そうじゃん!?
ココ自体はブラスリーってなってんですけどね!!

どどどどどどしようかなああああああと不審にまた前まで行ったら、なんか店先の紳士(ダンディーに声を掛けられました。ハイイイイイイすみません帰りますぅぅぅぅぅ!!!!遂に不審人物として目をつけられたか!?

きみたち、ランチのテーブルを探しているのかい?

……え?思わず「いえす」とか素直に答えるわたくし。
オーケーちょっと待っててねとか紳士(ダンディー)はグラスを手にしたまま、わたしが怖じ気づいた狭い入口と思しき方へ声を掛けました。現れるギャルソン(イケメン)。ギャルソン(イケメン)に何事が告げる紳士(ダンディー)。
やがて、ギャルソン(イケメン)がこちらににこりと微笑みました。

どうぞ、ご案内します。

紳士ィィィィィィ(ダンディー)!!!ありがてえええええ!!!
こうして、ヘタレのわたしですが店先の紳士(ダンディー)のおかげでオサレレストランへの潜入に成功しました。たぶん、この紳士(ダンディー)がいなかったらミッションを諦めていた可能性が高いです。世の中にはこんなヘタレがいるんですよ!?
紳士(ダンディー)にめめめめるしー!とか言いながら店内へ。紳士(ダンディー)は軽く片手を上げて微笑んでいました。ほ、惚れてまうやろォォォォォ!!

店内はどういう区分けになっているのか分かんないですが、手前は結構ガヤガヤしてて、テーブルもあったけどカウンターもあるところがありました。そこを通り過ぎて通路の途中にクロークと思しき小部屋があって、コートをお預かりしますマダモアゼルとか言われる。
マダモアゼル……まあおかん(マダム)といっしょやからしょうがない。
お庭の見える落ち着いたテーブル席に案内されました。壁紙とかピンク色ですごいかわいい店内です。うわーんすてきだー!マジ紳士(ダンディー)ありがとう!!
ギャルソン(以降略)にまずは飲み物はと言われ、これから帰るしアルコールは控えようとガス入りのお水をお願いし、メニューを確認。

水ですらもオサレな感じですわん……。
ここは生牡蠣とかそういうののセットがよく紹介されており、実際間違いなくおいしいと思いますが、どう見ても量が多そうだったので、アラカルトで何や頼むことにしました。
ギャルソン氏に料理をシェアしてもよいだろうか?と尋ねたら、良い笑顔でオッフコースとの返答だったので、鴨のグリルの前菜と本日のお魚のグリルをひとつずつ頼みました。
しんみりと最後にいい店来てよかったねえ、とか話しながら料理を待ちます。

ところで、ここでコレが人種サベツ的な(*)?それとも店にはいるときなんかあったのか?って言う不思議な扱いを受けている客が……。
隣国あたりのアジア系のカップルが入ってきたんですけど、なんでかお手洗いに近い二人掛けの狭い席に通されたんですよ。他にテーブルいっぱい空いてるのに。
我々が見ている範囲では特に変わったことはしてなかったんだけど、ブルージュのブティックに入ってきたカップルみたいに何かやらかしたのだろうか。
ゆっくりしている客が多い中、そのカップルはあまり話もせず何やら一品ずつ頼んで30分くらいで食事を終えて出て行ってしまったのですが、なんだったのかちょっと気になりました。

さて、お料理がきました。

ああ見るからにおいしそう……!!!
前菜とメインなのに気を利かせて両方同時に持ってきてくれて、お皿取っ替えてシェアしながら食べてねって言ってくれました。きちんとした感じの店内なので気が引けていたのですが、改めてそう言って貰えると安心する……なんて気配りだ!
その上、やはり料理を目の前にするとこんなウマそうなものを目の前にして飲まないのは駄目なんじゃないかと言う気がしてきて、あのーやっぱりグラスワインを貰えますか、と伝えるとすごいそっこーで用意してくれました。ありがてえ……。
そして、きちんとした感じのお店なので勝手に写真を撮るのはどうかと思って、料理の写真を撮っても良いですか?と尋ねました。
そうしたら、いいですよ!お写真お撮りしましょうか?って。

撮って貰いました。かわいくてすてきなのに気取らなくていい店だ!いい店だ!

料理もすごくすごくおいしかったです。お魚もいいお魚だしグリル具合も素材を損なわないシンプルな味付けもよいですよいですうまうま。鴨もやわらかーい。
瀬戸内の人間なのでお魚は日頃からそこそこまあまあなのを食べて生きてきていると思いますが(*)、これはいいお魚です。おいしいー!何気に添えられているマッシュポテトもふわふわてすごいおいしかったですが、これひとりで食べてたら結構な量だと思う。

で、食事は終わったのですが、このまま出て街歩きと言うのも疲れが溜まった身体では気が乗らないので、もうちょっとゆっくりする?って事に。
そこで、ギャルソン氏を呼んで、デザートのメニューを見せて貰えますか?と言うと、

もちろん!
デザートなしにランチを終えるなんてあり得ないね!(ウインク)

こここここのイケメンめぇぇぇぇ……惚れてまうやろォォォォォォ!!
ウインクしてニコッ☆とか許されるのは少女漫画の登場人物くらいだと思っていましたが、そういう生き物が実在することが分かりました。それがギャルソンです。
どうでもいいけど、英語の教材ぜんぶこういうイケメントーク調にしたらおもろくて言い回しとか簡単に覚えられそうな気がしてきました。
おかんはレアチーズケーキ、わたしはソルベの盛り合わせを頼みました。それから締めにカプチーノも飲んじゃえーと。

デザートだけでもひとさら1,000円-1,500円しちゃうのですが、
……うまッ……
アンタ今から死ぬけど何食べたい?って訊かれたらコレでお願いしますと答える候補に着実に入る味です。うまい……幸せです……。しかも結構ボリュームあるんだコレが。
チーズケーキにもバニラアイスが添えられていたし、盛り合わせの中にもバニラアイスがあったのですが、これが着実にバニラアイスなのに味が違うの!別物!!チーズケーキに添える用と単品で食べる用とバニラアイスに二種類あるの!なんかスゲーな!!
お会計のときにトレイにあったカードを見ると「パティズリー・ジャロア」ってのもあったので、お菓子だけ買ったり食べたりできるお店もあるのかも。
で、デザートをおいしくいただいた後にカプチーノも運ばれてきました。

ああしあわせ。こういうきちんとしたレストランって、タイミング良くモノが出て来る=常に見られている、と言う意識があってキンチョーしてしまうのですが、それを忘れてしまうくらいおいしく楽しく食事が出来ました。
さて、お会計は前菜・メイン一品、グラスワインとボトルの炭酸水、デザート二品とカプチーノ二杯で70ユーロほど。前菜一品をメインに置き換えたらもう少し高くなるかな。でもそうしたほうが一般的な感じですね。決して安くはないですが内容考えると高くもないと思いました。大・満・足。二時間近くのんびりしてしまいました。
ちなみにコースのほうがお得な感じなので、物量作戦に耐えられる方はコースが良いと思います。チップも入れて80ユーロ置いて帰りました。
おつりのトレイに乗ってたあめちゃんまでかわいくておいしかったです。

(絶品アイスクリームに舌鼓を打つK子さん)

*私の住んでいるあたりでは、そんな料理とかに力の入っていなさそうなダイニングバーみたいなところのカルパッチョでもチェーン店みたいな学生御用達居酒屋の刺身でも生魚を使った料理はだいたいうまい。それがうまくなければ潰れる。それくらい簡単にいいお魚が手に入るのです。東京とかから来た人は驚くみたい。

*割と昔にベルギーに行ったことのある友人からベルギーはアジア系に対してもちょっとそういうのあるかもってきいてた。わたし自身は特に嫌な思いはしなかったけど、ユダヤ博物館の銃撃事件とか極端な思想のひとがいることは確かだし、事実として移民系のひととかは平均的に貧しいという問題はあるなあとは思いました。あとな、日本人はそうでもなかったけど、たまたま素行の悪いアジア系の観光客を見たからなあ……確かにああいうの多いのなら嫌われても仕方ないかもなとも思いました。